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社団法人日本中国料理協会 気仙沼市へ 炊き出し慰問 支援金百万円贈呈

 社団法人日本中国料理協会(陳建一会長)では、八月四日、宮城県気仙沼市の「気仙沼市民会館」を訪れ、被災者に対する中国料理の炊き出し支援と気仙沼市へ支援金百万円の贈呈を行った。

写真:津波の痕跡が感じられる市街

津波の痕跡が感じられる市街

 三月十一日の震災からほぼ四ヶ月が経過する中、協会内外からは「時機を逸したのでは?」の声もちらほら上がっていたが、陳建一会長が陣頭指揮を執った支援隊は士気も高く“美味しいものを食べさせ元気を回復させるぞ!”との意気込みで臨み、予想を上回る成果を挙げた。
 陳建一会長、畔蒜俊光、田中喬副会長、石浦恵三幹事長、菰田欣也広報委員長、槇田耕造千葉県地区本部長は、被災地や東北新幹線沿線では部屋が取れないため、前日山形市内に投宿山形県支部有志と共に、早朝五時に宿を出て気仙沼へ向かった。
 山形から仙台を経由して東北自動車道を走り、一関インターで一般道に下りて一時間余り走っても地震の痕跡は全く感じられない。 気仙沼市役所を通り過ぎた途端、一階に土嚢を積んだ民家が見え、虫食い状態に整地された商店街や住宅街の脇を通り過ぎ、津波の痕跡が感じられるようになる。

写真:炊き出しの様子

炊き出しの様子

 予定より三十分早く宿を出たため、ほぼ予定通り「気仙沼市民会館」に到着した。
 目的地の市民会館は標高五十m位の高台にあり、小学校、中学校、市立図書館、運動公園などがある、避難所としては最高の場所にあった。
  一行の到着時には既に日中協秋田、青森、岩手、宮城、福島各県支部の支援隊が二十五名程到着しており、白衣姿で準備作業に取り掛かっていた。
  またこれとは別に、賛助会員の樺華・高橋の高橋滉社長以下、本社、仙台営業所、気仙沼工場の社員十数名が支援体制を整えていた。 九時からの作業開始に間に合うよう、八時五十分から五十名近い支援隊が揃って結団式を行い、高橋正伸東北地区本部長の挨拶の後、参加者全員が自己紹介、陳建一会長が訓示を行い作業に入った。

写真:炊き出しの様子

炊き出しの様子

 今回の炊き出し慰問は、各地の被災者が相次ぐカレーの炊き出しに飽きてしまっていると聞き、「麻婆豆腐(マーボードウフ)」、「什錦烩飯(五目かけご飯)]と「魚翅湯(フカヒレスープ)]の三品を提供した。
 また、最近の炊き出しでは、支援者が予想した数量が捌けないとも聞いており、食材を用意し過ぎないよう、五百人分の食事提供を目指した。 しかし結果は好転し、七百人分の食事を提供でき、また五十人近い支援隊が一致結束して事に当たったため、約三十分で全ての配給を終了することができた。


写真:陳建一会長と菅原茂気仙沼市長

陳建一会長と菅原茂気仙沼市長

 その後、十二時から市民会館館長室に於いて、持参した百万円の支援金の贈呈式を執り行い、陳建一会長が菅原茂気仙沼市長に直接手渡した。
  菅原市長は「レストランに行かなければ食べられない美味しい中国料理を、わざわざこの気仙沼まで出向き調理して頂き有難い。復興も徐々に進んではいるが、フカヒレはまだ作れる状態ではない。皆さんの支援に力を得て前に進みたい。」旨のお礼の挨拶があった。


写真:集合写真

集合写真

十二時十五分には解団式を行い、全員で集合写真を撮り解散した。

 今回気仙沼を訪問先に選んだのは、気仙沼は近海マグロの延縄漁が盛んであり、延縄の副産物としてサメが混獲されており、現在では、我が国サメの90%以上の水揚港となっている。
 伝統の技術を駆使して加工するフカヒレは、世界一の品質と謳われ、香港、台湾等からの引き合いが絶えない中、戦後急激な経済発展を遂げた我が国でも、中国料理業は繁栄を極め、この発展のメイン食材として支えたのが“フカヒレ”である。
 その意味で、我が国中国料理と気仙沼のフカヒレ関係は切っても切れない関係となっており、これまでの恩返しの意味も込めての気仙沼訪問となった。

 今回の気仙沼慰問に際し、気仙沼市長との橋渡し役を演じて頂いた樺華・高橋様、また、慰問先として「気仙沼市民会館」をご紹介頂いた衆議院議員小野寺五典事務所様、大量の食材の仕込み作業に調理場を提供頂いた仙台サンプラザホテル様、更には、多忙な中、趣旨を理解して東北各県支部を指揮して頂き成功に導かれた高橋本部長、率先して炊き出し支援に加わった東北六県支部長、支部役員、渡辺三河支部長に心からの敬意を表したい。

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